電車内で我慢できずに静かに泣いている人がいるなら、その人には大切な人が居るということです。

この13日間の帰省のことを何もわかっていなかったと、中頃あたりで私はようやく気づいた。 私はこの期間を特別なものだと思っていた。末期ガン、余命3ヶ月と宣告された祖父と過ごす、2年ぶりの帰省。きっと、家族で落ち着いて過ごすことのできる、最後の帰…

雑記

祖父の希望は「可能な限り自宅で普通に暮らすこと」だった。 「普通」が人それぞれ異なるのは周知の事実として、同じ人のなかでも人生のどの時点かによって「普通」は異なる。 ひとりの老人の、ありふれた、等身大の「普通」の毎日のために、日々私たち家族…

2021/12/24〜26

祖父にLINEを送り始める。 見切り発車でネタがなくて画像に頼る。 ちなみに「長野はそんなに寒くない」と言いつつ元気よくいつ見ても氷点下ではある。 25日、祖父の転移の発覚後、初めて上司とシフトが被ったので、話す時間をもらって状況を説明する。可能な…

2021/12/23

浴室で洗顔をしていると祖母から着信が入る。 洗顔を終えて湯船に浸かりながら折り返す。 前日に母と電話越しに喧嘩をしていたのが気になっていたようで、母がいないときを見計らって電話をくれた。 祖父は離れて暮らすことを心配はしていたけれど、実家にい…

2021/12/21〜22

21日夕方に母から祖父の緊急入院の一報が入る。 夜に一度不在着信あるも外出中のため出られず。続報、文面では「無事に入院したので安心して」とのこと。 22日、前日にした検査の結果、癌の転移が発覚。祖父に余命なるものが与えられる。「余命とは?」と思…

2021/12/18

祖父からLINEが届き、ビデオ通話。 久しぶりのビデオ通話、終始「綺麗になった」と絶賛で照れるも「まあ前からやけどな」と返す。 実家の人々と代わる代わる話す。 祖母はカメラを理解できず、祖母の耳のアップを見ながら通話をする。 ここでうっすら「最近…